夜間の旅客機内を舞台にしたスリラー映画『7500』
タイトルの「7500」って高度のことかと思ってたけど、ハイジャックされたときの暗号なんですね。
最初は主人公のアメリカ人副操縦士(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が何となくケヴィン・スペイシーに似てるなぁ・・・・
そんな雑念を抱いていたのもつかの間、アッという間に緊迫感のある世界に引き込まれました。
冒頭の監視カメラの映像や”静”を意識しただろう演出が「嵐の前の静けさ」として効果的でした。
場面のほとんどが「コクピット」と、そこから出た「通路」のみでストーリーが展開していくので、ある意味「密室劇」。
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(きっと低予算だったんだな・・・・)
だから、俳優の力量が作品の良し悪しを左右するわけですが、ケヴィン・スペイシー・・・・じゃなくて、ジョセフの寡黙な芝居は非常によかった。
- 画面の外から聞こえてくる音
- ドアの向こうからの慌ただしい声
- ずっと響き続けるドアへの激しいノック
- そして、生々しく聞こえる雨の音
何とか踏ん張りながらも、閉じ込められた主人公のどんどん膨らむ焦りを見事に表現していました。
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(トコトン客観的な視点にこだわった映像でリアル感がハンパなく、いつの間にか手に汗握ってました)
だから、観終わった後ドッと疲れを感じる映画です。
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(それくらい視聴している間は引き込まれました)
自分だったらどうするだろう?
もちろんコクピットのドアは開けられない。
とはいえ、ドアの向こう側はどうでもいいわけでもない。
たった1枚のドア、されど1枚のドア・・・・
(メンタルにきそうw)
残念だったのはテロリストの設定がお決まりなところかな?
(テロリスト側の心情がなかったのは物足りないw)
でも、最後までハラハラ&ドキドキさせて飽きさせない、魅力のある映画でした。
ただ、観る人によっては展開が止まったように感じるかもしれません。
(特に到着してからの展開は・・・・)
キレイごとだけじゃないリアル感たっぷりの映画『7500』
ひとり静かにドキドキしたい人におススメの映画です。
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